日本から海外に出ようと決心したとき、どんな経験が待っているのかワクワクしたのを覚えています。
「どんな友達ができるかな」
「英語が話せるようになるかな」
でもはじめは、そんなワクワクと裏腹に大変なことが8割、楽しいことが2割くらいでした。
今回はそんなひとりごとの回。
これから海外生活を始めたい、留学・ワーホリを控えている方や、少しでも海外生活に興味がある方に読んでもらえたら嬉しいです。
ここに書いた事は、オーストラリアでわたしが経験したことばかり。
いろいろ悩んでいるのは自分だけじゃない、環境が変われば誰もが経験する事ばかりです。
孤独との戦い
単独の海外生活って常に「孤独との戦い」
これは多くの人が経験する一つだと思います。
「何か困っても聞ける人が近くにいない」
「どこかにご飯に行きたくても、気軽に誘える人がいない」
「自分の気持ちを吐き出したしたくても、言える人がいない」
自分だけの時間が多すぎて、考え過ぎてしまいがち・・・
誰とも話さない日が続くことも珍しくありません。
コミュニティに参加したり、学校や職場、シェアメイトなど。
徐々に友達ができてくれば、こんな寂しい想いもなくなりますが、来たばかりのときは、なかなか精神的に辛いものがあります。
また語学学校に通っている場合、「友達もやっと出来てきて楽しくなってきたなぁ」っていう頃に、みんな自国に帰国してしまうケースもあります。
これが結構辛い。
せっかく仲良くなったのに、またいちから友達形成をしなければいけないとなると、気力と体力をつかいますよね。
海外生活は、常に孤独と自分との戦いです。
わたしはこれが結構つらい。(約6年目ですが、いまでもたまにこれが辛い・・・!)
言語との戦い
誰もがぶつかる壁、それが「言語」との戦い。
言葉が通じないと日常的なコミュニケーションが難しく、それが「孤独感」を生みやすくもなります。
「相手が何を言っているかわからない」
「言いたいことが伝わらない」
「早すぎてスピードについていけない」
「呪文にしか聞こえない」
わたしが住んでいるオーストラリアは、比較的に優しい人が多い国です。
友達がアメリカに行った時はスーパーのレジで、英語がわからないことを理由に順番を後回しにされた、と言っていました。
オーストラリアに6年間住んでいる限り、こんなことは1度もありません。
もちろん英語がわからないことで、お客さんから苦情が入ったことは何度かありました笑
それでも優しい同僚が慰めてくれたり、マネージャーがお客さんにちゃんと説明してくれたりして事は収まりました。
英語がわからないことなんて、日常茶飯事。
やはり何年住んでいても、英語の勉強は一生ものなんですよねぇ・・・涙
いまでは、YoutubeやPodcast、オンラインを探せば無料のコンテンツがわんさかあります。
渡豪前の場合は、オンラインをフル活用してネイティブのスピードに慣れておくのがおすすめ!
あとは、英語がわからないことを理由に「消極的にならない精神力」。
「英語がネイティブ並みに話せない&わからない」のはあたりまえです。
だって、私たちは日本語ネイティブだから!笑
世界の中でも難しいと言われている日本語を喋れていることがすごいのに、
さらに英語まで習得しようとしている自分を誇りに思わないと!
このくらいの図太さじゃないと、オーストラリアが楽しくなくなってしまいます涙
英語がわかないことを理由にモジモジしているのは、自分の価値を下げるだけなのでやめたいところ・・・!
知識との戦い
これは、「なんにもない」との戦い。
日本では簡単に手に入ったコンソメやホンダシも、オーストラリアではアジアンショップに行かないと手に入りません。
日本のような「即席ご飯」が手に入るコンビニもありません。
スーパーにはお惣菜はないので、自分で作らなければいけません。
在豪が長くなると、「ないものは自分で作る」能力が高くなります。
納豆だって、味噌だって自分で作っちゃう!こんな強者がたくさんいます。
知識との戦いのはご飯問題だけじゃなくて、車や家探し、仕事探しなど全てに言えることかなーと。
情報を自分から得ようとする人は、海外生活に馴染んでいくのが早い印象です。
オンラインで調べたり、友達に聞いたりして、自分から知識を得ていくのはとても大切です。
海外生活が長くなると、サバイバル力が強くなります。
「期待とのギャップ」との葛藤
「海外生活はキラキラして楽しいもの」
「外国人の友達やパートナーができて、毎日充実!」
そんなイメージと、実際の現実との間でギャップを感じることがあります。
SNSで発信されているような生活とはかけ離れているなぁ
わたしの生活は地味でこんなにキラキラしていない・・と比較しがち。
よく見るのは「日本にいた時はそれなりの役職について働いていたのに、オーストラリアにきたら皿洗いからスタート」そんなコメント。
理想と違う仕事を毎日していて、「あぁこんなはずじゃなかったのに」と思ってしまったり。
話題の「出稼ぎ」ニュースから、いろんな想像や期待が大きくなってしまうのもわかります。
これはメディアがいい部分しか取り上げなかったのが「むむむ・・!」と思っています。
”簡単に仕事がゲット出来て、高時給で稼げる。”
これは本当に一部の人だけで、実際はもっとハードなことが多いです。
信用との戦い
日本に住んでいると、普通に人を信用できます。
友達だけでなく、お店や企業の人。普通に質問をしたらちゃんと答えが、普通に返ってきます。
でも、
「企業やコールセンターも信じられない」
「人によって言っていることが違う」
これはオーストラリアのあるある。
同じ企業で働いているんだから、みんな言っていることが同じなはず、と思いますよね。
でも、オーストラリアではATO(政府の税務局)でさえ、人によって言っていることが違います。
職場では、
「「やった」と言われて、見たらやってない」
「嘘ついていた」「仕事の完璧度が違う」などなど。
オーストラリアは多民族国家なので、価値観も違えば、考え方も違う。
日本人のように必死にあくせく働く一方で、「誰かがやってるから自分はやらなくてもいい」というLazy(レイジー)な人が出てくるのが当たり前のオーストラリア。
こんなことは日常茶飯事。これは人を信用できなくなるのも当たり前です。
わたしが一番初めに体験したのは、語学学校時代。
ブラジル人の友達に午後1時に来いと言われて行ったのに、彼女がきたのは2時間後の午後3時。
待っている間に連絡しても、「今向かっている」の一点張り。
そこから「あ、あんまり鵜呑みにしない方がいいんだな」ということを学びました。
気をつけた方がいいのは、仕事の契約をするとき。
言われたことと、やられたことが違うなんていう事は大いにあるので、契約書に全て載せてもらった方が後の混乱がなくなるでしょう。
信じられる&自分を守れるのは、自分だけ。
先ほどの知識の件もそうですが、たくさん知識をつけた場合、他人を信用することなく知識で対応できるので、問題解決も早くすみます。(そして舐められない!笑)
国・文化の違いとの戦い
「ここは日本だと思うな」
と誰かが言っていたのを覚えています。
比較的に、日本はルールに忠実で安全で平和な国です。
ルールがAだったら、それ以外のBやCは通らないのが日本です。
しかしオーストラリアでは、それがBだったりはたまたZだったり。それでもOKな国です。
「柔軟」と言えばよく聞こえますが、「自由」とも言えるオーストラリア。
こんな新しい文化の違いに適応する中、価値観や行動様式に混乱するかもしれません。
わたしは逆に、この文化の違いがとても好きです。オーストラリアを好きになったきっかけでもあります。
「日本だったらこうじゃないのに!」と一つずつ気にしてしまうと、自分のエネルギーを持っていかれてしまうので、あんまり神経質にならないことがおすすめです。
海外生活は楽しいことばかりじゃないけど、成長できるいいチャンス
視点を変えると自己成長のチャンス!なオーストラリア生活。
一人で考える時間が増えることで、自己理解が深まったり、自立心が養われたりします。
また、新しい人間関係を築く努力を通じて、対人スキルが向上することもあります。
一つずつ気にしてしまうと、せっかくきたオーストラリアが大嫌いになってしまいます。
オーストラリアにいられる期間は思いっきり楽しまないともったいない。
「なんとかなるさ」精神で生きていかないとつぶれてしまいます。
海外生活における孤独との戦いを乗り越えた先には、より深い充実感や達成感が待っているかもしれません。
そのためには、自分に知識を蓄えて、あまり考えすぎず、強く生きていかないとこの国では楽しめません。
長く住んでいる在豪者は芯が強くて、おおらかな人が多いのはいままでこれらの「戦い」を乗り越えてきたからなのかもしれません。
こんなことをつらつらと書きましたが、悩んでいるのは自分だけじゃなくて誰もが経験してきたこと。肩の力を少し抜いて、自分らしく楽しみましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!