日本の運転免許を持っていない私が、オーストラリアでいちから免許を取ってみた!
ということで前回の〜Lプレート編〜から2年が経ちました(早
結構なビビりで怠け者な私は、「あとででいいやぁー」と言って先延ばししていました。
運転練習をしたり、しなかったりの日々を繰り返して早2年。仕事や私生活に変化があり、どうしても車が必要になってきたので本格的に練習をすることに。
日本の運転免許を変換する人は多いと思いますが、「オーストラリアでいちから免許を取ろう」という方はそう多くないと思います。
ですが、今回は「運転免許をゼロから取っていく記録」を紹介していきたいと思います。
また、次の実技編〜PDA〜の記事では、テストをパスするために私が練習したことや、オーストラリアの交通ルールなどにも触れていくので合わせてご参考に!
【この記事はこんな方へ!】
・日本で免許取ったけれど、オーストラリアの運転に自信がない・・・という方
・オーストラリアで永住に向けて免許を取りたい方
・お子さんが免許を取れる年齢になってきた方
【おさらい】改めてオーストラリアの免許取得システム
前回のLearner’s Permitを取得するときにも触れているので詳しくはこちらを読んでみてください!
↓運転免許取得のプロセスとしてはこんな感じ↓
- STEP 1筆記テスト(Therory test)を受ける
- STEP 2Lプレート(Learner)ゲット!
50時間の練習と最低6ヶ月運転練習をする - STEP 3ハザードテストを受ける ←いまここ
(実技テストの前に) - STEP 4実技テスト(Practical Driving Assessment)を受ける
実際に路上で試験!
- STEP 5赤のPプレート(Provisional)で運転をする
6ヶ月間、運転する
- STEP 6緑のPプレート(Provisional)で運転する
もういいよ、というメールが来るまで運転する
いまはLearner’sを取得して、誰かと一緒に運転できる状態です。
25歳以下の場合は、50時間の練習時間の義務があるので練習して自信をつけていきましょう!
WAの練習時間50時間→100時間に変わるかもという噂&「信じられるのは自分だけ」マインド
お子さんがいる友達から聞いた話だと、この「50時間」いつかは「100時間」に変わる可能性があるとのこと。
というのも、オーストラリアの他州と比べるとWAは少なすぎるんですって。
例えば、NSWとVICは120時間・・・これはWAの倍以上!QLDは100時間・・・と、比べるとWAの時間数の少なさがわかりますよね。
「初心者の練習不足が原因で事故につながることを防ぐため」が理由だと聞きました。
確かに運転って練習してなんぼ。やったらやっただけ自信になります。
特にWAはかなり天気に左右されますね。
西日が強い、突然の通り雨などなど。(基本的に雪はWAは降らないのでいいとして)
天候だけじゃなくても、夜間や郊外、スクールゾーンの運転。
初めは怖いですが、こんな状況で運転するのも大切!
義務50時間の中でいろいろな状況を経験するように!、とオフィシャルサイトにも書かれています。
運転練習や勉強をしていて思ったことがあるので、ちょっとこの場を拝借・・・。
「頼れるものは結局自分だけなんだなー」と改めて思いました笑
これはオーストラリアに来て色んな場面で思ったこと。
日本のように教習所がないオーストラリア。
「みんなが同じルールをしっかり守って運転」という国ではないことを念頭に。
私のように他国から来て、免許を取得する人もたくさんいます。価値観も違うしパーソナルスペースも違う、譲るという概念がない国民性もあります。
だからなのか、特に感じる、運転の荒さ。
州によっても違うと言われますが、WAに住んでいるわたしは特に感じます。
日本のような教習場システムで勉強した場合。
全員が同じことを勉強して、テストに合格、ルールに従って運転する。これって、素晴らしいことだと思います。日本の免許の試験が厳しいので、運転免許はテストなしにオーストラリアで変換することができます。「日本人は運転がうまい」と言われているのも納得ですね。
でも、オーストラリアは、
日本のように「A」というルールを「A」と守って運転する国ではないんです。
「A」を知らない人もいる。忘れてしまった人もいる、そんなの「A」なんて気にしなくていいんだよ!っていう人もいる。オーストラリアって多国籍だから、要はそんな国(笑
色んな人がいるし、それが危ないところだと思います。だから気をつけないといけないし、「自分を守るために」ルールを理解しないといけない。
もらい事故もあるでしょう、中には当たり屋もようです。
お金目当てに少しのルールの違いを狙って当たりに来る人もいます。(聞いた話ですが)
正直、いちからオーストラリアの交通ルールを全て「自力で」理解するのには限界があると思います。
高校生は学校で勉強するようですが、移住者は自分で勉強しますよね。初心者(ローカルのティーンや海外から来た人たちなど)が「誰から交通ルールや運転の仕方を学ぶか」言ったら、ほとんどが両親・友達・パートナーやインストラクターですよね。両親やパートナーも自分が免許を取ったのは20~30年以上前の話・・・。毎日運転しているけど、細かいルールなんて忘れていてもおかしくないでしょう。
実際に、わたしがパートナー(歴25年以上)と練習しているとき。
インストラクターと違うことを言っていることがしばしばありました。
彼も初心者に教えるのには自信がなく、「(冗談で)おれはイタリア人だから、オージーじゃないし。」とよく言っています笑
初心者は、ドライビングインストラクターを雇って教えてもらうのが推奨されています。
大体1時間程度、一緒に走って道路のサインやルール、駐車の仕方などを教えてもらえます。
特に初めての場合は、インストラクターと一緒に練習をします。
教習を受ける時間は、おそらく2〜3時間が一般的ではないでしょうか。私の周りに「50時間みっちりインストラクターと一緒に受けた!」という友達が1人いますが、彼は桁の違うお金持ち。笑 たった2〜3時間で緊張の中、教えてもらったことを100%理解&実行できるかと言われたら、「?」が残ります。
日本のように「筆記試験90%以上合格!受かるまでテスト!」ではないし、みんなが同じスタンダードではないオーストラリア。
「自分で勉強して知識を入れてから運転に望まないと危ない」と改めて感じました。
実際にそれが怖くて、オーストラリアに来てから運転しなくなった友達を何人も見てます。
だから、ルールが違って当て逃げされても、ルールを勉強して知っていれば、自分を守れるし・・・
結局信じられるのは自分なんだなーと思うと、同時に自分で調べる力が身について良かったと感じる部分もあります笑
Hazard Perception Test とは
Hazard Perception Test(ハザード パーセプション テスト)とは、
Driver and Vehicle licensing centresで受けるコンピュータシュミレーションテストのことです。
PDA(Practical Driving Assessment)を受ける前に、必ずパスしなければいけないテストです。
HPTは、動画の内容に合わせてタイミングに合わせてクリックしていくというゲームのようなテスト。
サイトに模擬テストがあるのですが3つしかありません。
↓大きく分けるとこの2つかなと思います。↓
・右に曲がりたいときに適しているタイミングをクリック
・止まらないといけないタイミングをクリック
なかには郊外を運転している途中にカンガルーが出てくるシーンなどもあり、「オーストラリアだなぁ」と感じる場面もありました笑
【いつでも受けられるの?】HPTを受けられるのはいつから?
Learner’s Permit を取得してから6ヶ月後から受けられます。
このテスト自体は、運転練習時間50時間超えてなくても受けられます。
予約はいらないので、センターに受付で「HPTを受けにきた」と伝えるとパソコンの前に通されます。
【金額は?】テスト当日にお金を払うの?
だいたいオーストラリアの免許取得システムは前払い形式。
Learner’s permitをもらった段階(筆記試験が受かった日)で、HPTとPDAのお金は支払い済みのはずです。
そのため、テスト当日には支払う必要はありません。
しかし、HPTに落ちてしまった場合、次回センターに受けに行ったときに窓口で払わなければいけません。
【ちなみに】2022年にLearner’s permitをもらった時に払ったのは以下の通り。
HPT($26.80)+ PDA($126.10)
わたしはHPTを一度落ちているので、そのResit(再テスト)代
$22.90(2024年・・・2年越し^^笑)
ファイナンシャルイヤーが7月から切り替わることもあり、おそらく値上がりするかと思いますが。
そして年々値上がりしているので、実際の値段はオフィシャルのサイトをご覧ください。
テストを受ける前にしておきたいこととコツ
わたしは「いけるっしょ」と思って、あまりHPTの勉強をせずに受けたところ落ちました笑
なので、HPTを受ける前に練習することを強く!おすすめします。
正直、公式の3つの模擬テストでは、もの足りないし練習になりません!笑
その1:テストを受ける前にしておきたいこと〜実際の練習をたくさんする〜
たとえ動画と言っても、実際に運転をしているシミュレーションなので、運転練習は必須です!
実際の練習に敵うものはないので、できるだけたくさん練習してからテストに臨むのをおすすめします。
↓公式サイトにもこう書いてあります↓
その2:テストを受ける前にしておきたいこと〜他州のサイトを活用〜
交通ルールは若干違うものの、他州のサイトから練習することもできます。
WAは3つしか模擬テストがありませんが、QLDやNSWにはたくさん模擬動画が上がっています。
また、インストラクターの会社がやっているブログも参考になります。
動画の中には似たようなものはたくさんありますが、とてもいい練習になるのでおすすめです!
その3:テストを受ける前にしておきたいこと〜アプリと動画で練習〜
わたしはアプリをダウンロードして、仕事の休憩時間にやっていました笑
Hazard Perception Test (HPT)
Kieran Dixon無料posted withアプリーチ
“HPT test”で検索すると結構出てくるので探してみてね!
またYoutube にもわかりやすくて参考になるものがたくさんあります。
このDriving School WAの動画には本当に助けられました!
そして、動画のコメント部分も要チェックです!!
自分の体験談を載せてくれている人もいるのでとても参考になるし、WAで実際に受けた人の話なのでとても貴重です。
その4:テストを受ける前にしておきたいこと〜経験談をきく!〜
私の職場にはティーンの子が数人いたので、色んな人に話を聞きました。
「HPTは一番簡単なテストだから大丈夫!」と言われて、信じたら落ちたわたし・・・笑
でもやはり実際の経験談に勝るものはなく、いろいろ話しているうちにネットだけじゃ得られない情報もたくさんもらいました。
またRedditなどで情報を得ることもできます。
「自分が受けたときはこうだった」
「これに気をつけた方がいい」など知っているのと知らないのと大違い!
WAは規模が他州に比べて小さいので情報量も少ないですが、いろいろなツールやコネを駆使していくと案外情報が集まります。
その5:これだけ抑えたいコツ〜慎重になりすぎない〜
特に右に曲がる動画の場合。
あまりに慎重になりすぎて、車間があるのにボタンを押さないと不正解になることもあります。このタイミングの度合いは練習が必要だと思いますが、あまり注意しすぎると逆に落ちてしまうこともあります!
ブレーキを踏まなければいけない動画も、あまり早くクリックしてしまうと早すぎて失格になることもあります。
Redditで読んだのは、「HPTに2回以上落ちている人はPDAで1発合格する」というもの笑
あんまり慎重になりすぎるとHPTで落ちてしまうけれど、実際の運転ではそれでOKだというのです笑
じゃあなんでHPTなんてやらなきゃいけないんだ、って思いますよね、私も思いました笑
個人的に1度落ちているので、このテストのクオリティには私も反対です笑
落とすならフィードバックくれてもいいし、正解と不正解の差が曖昧で、テストの意義をなしていないと思いました。笑
・・・とにかく、テストにパスするには「慎重になりすぎない」ことが大切なようです。
その6:これだけ抑えたいコツ〜クリックしない正解もある〜
Click the button if you are safe to do so.
「安全だったらクリックする」→「安全じゃなかったら、クリックしなくてもOK」
つまりは、クリックしない正解もある!ということ笑
動画が終わるまでクリックしなくてもOKということです。
逆にこの問題の場合、クリックしてしまったら不正解になるので、注意が必要です。
【経験談!】HPTを実際に受けてみた!
センターに予約なしで、受けに行きます。
初回は全部で32問。
シチュエーションが違う問題が出されました。
対向車が来ている交差点で右に曲がるもの、カンガルー飛び出し、郊外で砂が舞う、自転車追い越し、自動車追い越し、Midian Stripで右折、ブレーキを踏むタイミング・・・などなど。
30分ほど受けて、最後に結果発表。
どの問題が間違っていたなどのフィードバックはありませんでした。改善した方がいい点については簡単に出してくれますが、正直細かいことは書いてありませんでした。
HPTの再テストはその日でなければ、翌日から受けることができます。わたしは2週間後くらいに受けに行きました。
友達曰く、2回目は1回目に不正解だったところを中心に問題を出されるよう。
なので、自分がどこで間違っていたのかがなんとなーくわかりました。
私の場合、2回目は25問。テスト自体は30分もかかりませんでした。
合格すると、それで終わり。チケットなども取る必要なく、帰ってOKです。
これでやっとPDAを受けることができます!
いかがでしか?
実際に受かったら、次は実技試験(PDA)です!
PDAに関しては、特に準備と勉強が必要だったので、次回の記事で詳しく体験談をつづっていきたいと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!