オーストラリア・パースに暮らしていると、ふと「日本の調味料が恋しいなぁ」と思うことがあります。そして最近、ハマっているのが 塩麹。
日本ではすっかり定番になっていますが、実はパースでも手に入るし、自分で作るのもとっても簡単なんです!
わたしも友達に「簡単だから是非やってほしい!!!」と言われて、始めたところ本当に簡単で今では欠かせない調味料です。
今回はパースでの塩麹の買い方や作り方、そして私が実際に使ってみたレシピをシェアします。
忙しい日々のごはん作りをちょっと楽にしてくれる塩麹、ぜひパース暮らしの食卓に取り入れてみてくださいね。
パースで見つけた“日本の味”
海外で暮らしていると、日本の調味料がふと恋しくなることがあります。特にパースの生活では新鮮な野菜やお肉、お魚が手に入るのに、「あの日本らしい味つけがあればもっと美味しいのに…」と思うことがありました。
また、毎日料理をしていてだんだん自分の味に飽きてくる…
「少し変化をつけたい!」「少し楽に料理をしたい!」
そんなときに出会ったのが 塩麹。
日本にいた頃はスーパーでよく見かけていましたが、まさかパースでも楽しめるとは思っていませんでした。
と思っていたタイミングで、いつも健康を気にしている尊敬する友達のお家にお邪魔したとき。
「これ、めちゃくちゃ楽だから!!」とオススメされたのがきっかけでした。
試したところ、友達の言う通り!
もう今では麹なしでは、生活できません笑
パースで塩麹を探してみた!
最初は半分あきらめながら「どこかで見つかればいいな」と探してみたら、アジア系スーパーで米麹を発見!思わず小さくガッツポーズ 笑

他にも日本食品を扱うSubiaco にあるFuji Mart でも購入できることを知りました!

他のアジアングロッサリー店に行っても、意外と売っています。もし難しい場合は、ネットでも購入することができるので、「海外でも意外と日本の味は近くにあるんだ」と嬉しくなった瞬間でした!
きっと日本にいたらもっといろんな麹の種類があるのかもしれませんー!
【経過観察してみたよ】自分で作る楽しみ
いろいろ調べていると、さまざまな作り方があるよう。
ヨーグルトメーカーを使ったり、炊飯器を使ったり…
残念ながら、我が家にはヨーグルトメーカーも炊飯器もないので、常温でじっくり育てていく方法にしました!
参考にしたのは、こちらのサイト!

作り方は簡単!
米麹と塩と水を混ぜて、常温で放置。1日1回、かき混ぜて発酵をさせていきます。
パースの気候だと、大体10〜14日でふんわりと甘い香りが漂ってきます。
わたしはパースの冬に作ったので、今回は大体16日ほどで出来上がり。
今年の冬は気温も下がり、雨も多かったのも関係したとおもいます。もしかしたら夏だったらもっと早く発酵するかもしれません。
- Day 1仕込んだばかり。まだただの米麹と塩と水
作り方通りに仕込んで瓶に入れました。
まだ麹と水が分離していて、米の形もしっかり残っています。麹がしっかり水に浸かっていることが必須なので、水が減っていく場合は、少し足してあげることが大切です - Day 7だんだん粒が柔らかくなって、水と一体化していった!
正直、7日目までは見た目に変化がありませんでした。
毎日かき回すのは、なんだか子どもを育てているようで笑 朝起きて麹をみにいくのが楽しみなっていました笑 7日目くらいからは米の粒が壊れてきて、水分と一体化していくのが見えてきます。
ここから10日くらいから、「甘酒のような匂い」がしてくるようになり、発酵しているのがよくわかりました! - Day 14そろそろできあがり??
とろっとしてきて、スプーンですくうと麹がなじんでいるのが分かるようになってきました。それでもまだ、まだ触ってみると芯が残る感じがしたのでもう数日様子をみることに…
- Day 16できあがり!
最終2日間は、少しだけ気温が上がったこともあり、この2日間で一気に発酵が進みました。とろとろで香りもまろやか。
これ以上発酵させるのもよくないと思ったので、できあがり!、と区切りをつけ冷蔵庫で保管をしました。
「発酵食品を自分の手で育てている」ような時間が心地よくて、毎日混ぜるのが小さな楽しみになりました。出来上がった塩麹を見たときの達成感は、ちょっとした宝物を手に入れたような気分でした。
ちなみにわたしが使用した瓶は、使う前に煮沸消毒ずみ。
この瓶はパートナーが料理に使用していたアンチョビの瓶です笑

塩麹だけじゃない!バラエティが豊富な「麹」
「麹」で作れるものは、塩麹だけじゃないんです!
わたしが友達に勧められて作ったのは、玉ねぎ麹と醤油麹と中華麹。


コンソメの代用になる「玉ねぎ麹」
洋風のスープに入れても良し!我が家では、ドレッシングとして使っています。
醤油麹は、醤油の代用になるので、どんな料理にも使えます。
これこそ、唐揚げを作るときに使ったり、チャーハンに入れてもいいし!
中華麹は鶏ガラスープの代用になる、と言うのを聞いて作りました。
が、どうもニンニクの匂いが個人的に、ちょっときつかったので…もう作らないと思います笑
ニンニク大好き!な方には良さそうです!!
塩麹があるとごはんが変わる
塩麹を使うと、シンプルな食材がぐっと美味しくなるのが不思議です。
鶏むね肉はやわらかくジューシーに、サーモンは深い旨味が出て、野菜もほんの少し漬けるだけで立派な一品に。
「忙しい日も、ちょっとの工夫で食卓が豊かになる」
そんな気づきを与えてくれたのが塩麹でした。
海外にいても、こうして日本の知恵を暮らしに取り入れられるのは本当にありがたいことだと思います。
我が家の定番:鶏むね肉の塩麹焼き
塩麹レシピの中でも一番よく作るのがこれ。
材料は少ないのに、毎回「これ美味しい!」と実感できるお気に入りです。
材料(2人分)
作り方
- 鶏むね肉を食べやすい大きさに切り、塩麹を全体にまぶして冷蔵庫で30分〜ひと晩漬ける。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、弱めの中火でじっくり両面を焼く。
- いいかんじに焦げ目がついたらパセリを振りかける
- 火が通ったら完成!
しっとりジューシーに出来上がるので、まるで鶏もも肉を食べているよう!
冷めても美味しいので、お弁当にもおすすめです!
これは、鶏むね肉だけでなく、鶏のドラムスティックでも抜群に美味しいです!
火の通りに時間がかかるので、フライパンに入れて少し焦げ目がついたらフタをしてじっくり調理すると、中までちゃんと火が通ります。
また、唐揚げの下味にも麹を使うのがおすすめ!鶏むね肉はもも肉よりも脂身が少ないので、麹を使って同じ食感に仕上がるなら、むね肉の方が断然おすすめです♪
まとめ
パースで暮らしていても、日本の発酵調味料・塩麹は手に入るし、自分で作ることもできます。
海外での生活は、日本の“当たり前”が当たり前でなくなるからこそ、小さな発見や工夫がとても嬉しい。
塩麹は私にとって、パースでの暮らしに安心感と楽しみを添えてくれる存在になりました。
みなさんも、ぜひ海外での食卓に日本の味をひとさじ加えてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!