2024年12月1日より新しい運転規則が発表された西オーストラリア州(以下:WA)。
その背景には、深刻な問題が関係していました。
【いちからオーストラリアで免許取得した経験記はこちら!】
2024年12月からの新ルールとは
新ルールが発表されたのは、WA州の「既存のRed Provisional 保持者(通称:Red-P)と新しくRed-P取得者」に対してです。
「1度に乗せていい乗車定員は1人だけ」という規則になりました。
これには例外があり、
・追加の同乗者は4年以上Cクラス免許を保持している運転経験者である
・直近の家族で、核家族に含まれるメンバーである
・追加の同乗者は業務に関連した運転に必要であり、運転手は雇用主からの書面を所持している
ここでは「Immediate family member」と書かれているので、親戚は含まれません。
もし規則を破った場合
もし警察に止められて十分でない証拠を提出できなかった場合には、もちろん罰則があります。
罰則は、罰金200ドルと2デメリットポイントです。
もともとRed-P保持者はデメリットポイントが4つまでなので、あと半分で免停などの罰則対象になります。
【オーストラリアのデメリットポイントのシステム】
違反行為をするとポイントが加算され、累積したポイントが一定の数に達すると、運転免許の停止や取り消しなどのペナルティが科されます。WA州では、フーリーライセンスの人は12ポイントが最大です。
ルールが改定された背景には・・・?
このルールは「Tom’s Law」と言われています。
2021年に15歳の男性 “Tom”が17歳の友達の運転事故によって亡くなったことが背景にあります。
規則が設定された背景には、Provisional(プロビジョナル)ドライバーによって起こされる件数が多いことが理由とされています。
とくに免許取り立てである17歳〜19歳までのKSI(Killed and Seriously Injured)率がとても高いと言われています。
Red Pプレーターに関する他の規則
これ以外にも以前から決められていた規則があるので、あらためて見ていきましょう。
・門限:夜中12時〜朝5時まで運転禁止
・Pプレートの表示
・Zero Blood Alcohol Content(飲酒運転禁止)
・運転中の携帯電話操作禁止
・同乗者1人まで【2024年12月1日〜】
PDAを合格した後6ヶ月間はRed Pなので、この期間は上記のルールが適用されます。
Green Pになった場合も門限以外は、基本は同じです。
【よく頑張ったで賞】何も罰則しなかったご褒美
ラーナーからプロビジョナルであった期間の間に、罰則をしなかった場合はリワードがもらえます。
・1年分のライセンス更新費 無料($46.85: 2024年現在)
・5年ライセンス費から100ドルディスカウント($163.50:2024年現在)
上記の2つからどちらかを選ぶことができます。
スピード違反、駐車違反、飲酒運転、信号無視などなど、いろいろな罰則があります。
ニュースを見ていても、自動車事故のニュースをよく見かけます。
飲酒運転は別ですが、こっちがルールに忠実に運転していても相手からぶつけられてしまうケースもあります。塞ぎきれないのが自動車事故。
前回の記事でも少し触れましたが、Pプレーターを狙ってわざと煽ってきたり、わざと事故を起こそうとする変な人もいます。
まさに自分の身は自分でしか守れません。
日本で運転していても、オーストラリアでの運転ルールは少し違います。免許を変換した場合もこれを機に、一度ルールを見直してみることをお薦めします。知らない間に違反をしているかも・・・?!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【オーストラリアの交通ルールについてはここも参考に!】