「国際恋愛」が身近になってきた2021年。
わたしには付き合ってもうすぐ4年になる彼がいるのですが、国籍が違うこともあって最初はすごく戸惑いました。
今になってこそ慣れてきましたが、付き合い当初は「もー!向こうが何を考えているかがわからない!!」と嘆く日々。
今回は国際恋愛を経験して感じたこと、楽しいけど、大変だけど、やっぱり楽しい発見をシェアします。
【日本人じゃない相手と付き合うとは?】戸惑いばかりの3ヶ月
今の彼との出会いは、以前働いていた職場でした。
彼は、右も左も英語もわからないわたしの教育担当的な存在でした。
はじめの数ヶ月ほとんど同じシフトで働いていて、話していくうちに同じ趣味を持つことで意気投合。
それから一緒にご飯に行ったりして、距離が縮まっていきました。
私の彼はイタリア人ですが、オーストラリアに住んで長いということもあり。
それなりにこのパースのことをよくわかっているので、たくさん助けてもらいました。
さて。
「私の彼はイタリア人」って言うと、ジローラモみたいな人を想像されることが多いです。
情熱的で、積極的で、愛に溢れていて、いつでもハグとかチュッチュしているイメージ。
女性を口説くのは朝飯前でいつもいろいろな女性に声をかけているイメージ。
だがしかし。
イタリア人といえども・・・・私の彼は、物静かであまり喜怒哀楽を見せない。
あまり考えを言わないので
\何を考えているかわからない笑/
特にデートを重ねてしばらく経つと「これは付き合っているのか・・・?」という疑問にぶちあたります。
日本人同士だと「私と付き合ってください!」と宣言?をしているので、お互いをどう思っているのか、どんなスタンスで相手を見ているのかが明確です。
しかし、外国人相手となると「付き合って」と面と向かって言うことがほぼないので。
彼氏彼女の関係なのか、それとも遊んでいるだけの関係なのかを見分けるのがなかなか難しいのです。
(まぁ聞けばいいのですが、なかなかこの初期段階だとそうもいきません。)
そこで当時の私は、この疑問に直面するので、必死にグーグル先生にお世話になります。
「イタリア人 彼氏」
「イタリア人彼氏 無口」
「何を考えているかわからない イタリア人」
「いつから彼女 イタリア人と」
とかとか笑
当時はそこまでインターネットに情報も多くなかったので、調べるのが大変でした。
実はね、後で知ったことなんですが。
イタリアは北部と南部では性格が全く違うんですって。
私たちが想像していた明るい、ナンパが得意、話し上手なイタリア人は南部の人が多く。
北部出身の人たちはどちらかというと物静かで、真面目な人が多いとか。
御多分に漏れず、私の彼は北部出身。
特徴にバッチリあてはまるくらい物静か、納得です。
「彼がどんな人なのか」、「外国人と付き合うとはどういうことなのか」
なんとなーく把握するまで3ヶ月くらいかかったかな?!
思っていることはあまり表には出さないけど、誰よりも人一倍に相手のことを考えている。
想いのある相手には、とても人情味の厚い人。
そのくせ、環境問題とか自然については、人一倍敏感で、ゴミ拾いとかしちゃう人。
「狭くて深い」って感じでしょうかね。
やはり所変われば文化も変わるので、初めから相手を100%理解しようとするのには限界があると思います。
が、時が経てば、理解も深まるもの。
一緒に話す時間を増やすのもあり。
わからないことやどうしたらいいのか不安なときは相手に直接聞くのもありかな、と今になって思います。
それからわたしのビザ終了に伴い、一時期はさよならをしましたが、そのあと再会、復縁、遠距離恋愛を経て、今は一つ屋根の下で一緒に暮らしています。
【今まで考えたことなかった新しい発見】「今を生きる」という新しい考え方
育った環境が違えば、考え方も違うもの。
彼の考え方や価値観に何度考えさせられたかわかりません。
中でも今の私に一番影響を受けているのが、「今を楽しむ」という考え方。
私はとくに心配性なので「ビザが切れてたあとはどうしよう」「○年後はどうしたらいいかな」と将来のことを考えすぎる癖があります。
もやもやもつもりに積もった私は爆発寸前。
そのときに彼がいったのは
「今はどうしたいかって考えたことある?過去と未来ばっかり見ていたら楽しくないよ。今を楽しまないと。」
「今」ってあんまり考えたことなかった。
それに「将来を見るからこそ今の自分や今やることがみつかる」って20何年間生きてきたのでそんなこと考えたこともありませんでした。
だから、ハッとさせられたのを今でも鮮明に覚えています。
ちなみにイタリア語で「Dolce far niente」は何もしない素晴らしさという意味らしい。
何もしないことが素晴らしい、って考えが素晴らしい笑
数年経った今わかることですが、今を大切にしすぎるが故に、計画性に欠けていたり、約束の時間に到着しなかったり(時間を気にしない)、という欠点があるのが特徴。。。
わたしと足して二で割ればちょうどいいのに・・・ね。
【夕食は9時から?!中途半端なものは食べない!】食事に対する考えのちがい
私は昔「東京フレンドパーク」や「学校へ行こう!」を見ながら夕食を食べました。(年齢バレる)
ということは7時くらいには食べ始めて、8時くらいにはもう食べ終わっている計算ですね。
ところがどっこい。
彼の夕飯の時間は9時からはじまります。
彼と同居する前のわたしは、9時~10時はもう寝る用意をする時間・・・
このタイミングの差がいつもイライラの原因です笑
最近はわたしが合わせることが多いですが、やはりいまだに慣れないです。
そして慣れないものといえばもう一つ、夕飯のメニューです。
毎晩、言い争い。
中途半端なものは食べたくない!自分の食べたいものをたべたい。
妥協ができず、めんどくさがりなので、夕食を決めるのは毎日一苦労です。
やはりイタリア人だから(?)か、食への執着が強いように感じます。外食もまず、レビューをみてから。
家で作るときもちゃんとレシピを入念に調べてからでないと作れません。
でも偉いな、と思うのが、出されたご飯は(たとえ)どんなにまずくても最後までちゃんと食べます。
どんなにお腹がいっぱいになってもお皿を空っぽにします。
理由を聞くと「食べないとnonna(おばあちゃん)が怒るから」と。
\どこの国でもおばあちゃんは強し/
そんなこと言いつつ。
イタリア料理も日本料理もお互いの知らない料理やちょっとしたコツを教えあったりすることができるので、楽しい発見の連続なのは間違いありません。
【日本人の超能力】空気を読む、という考え・言語の壁
「なんでわかってくれないの!!」
「これも言わないといけないの?!」
「相手の考えていることがわからない!」
「わたしが片付けしたのにありがとうも言ってくれないじゃん!」
って思い悩む日の連続。
付き合い始めたばかりの時は「言わないで伝わることはあたりまえでない」ことを知らなかったので戸惑いました。今考えれば、そりゃ言わないからわからないですよね。
あとはやはり今更ですが言葉の壁は大きいな、って感じます。
相手はネイティブ並み。
私は小学生レベルに毛が生えたくらいの英語なので。さすがに意思疎通も思うようにはいきません。
自分で思っているように伝わらないことは日常茶飯事。
逆に英語だから、ひどい言い回しで相手を傷つけたり、誤解させたり。
もう最近では「私の第一言語は日本語だからー!」としらばっくれたりしています笑
付き合いたてのときは恋愛映画から、必死に似たようなシーンのセリフを引っ張ってきて、それを実際に使って伝えたこともありました。
いい関係を築くって課題難題が尽きない。
これは永遠の課題なのかもしれません。
【どうぞどうぞ、では悪印象も?!】日本人の「遠慮」という概念からくる誤解
日本の文化って、「遠慮を美徳とする」ようなところあるじゃないですか。
この遠慮が彼には伝わらないー!
付き合いたてのときは、遠慮しすぎて誤解をたくさんさせてしまったり。
例えば、会いたいけど向こうの仕事が大変そうだから遠慮して、「今日は会うのをやめておこう」と伝えると、彼の脳では「会いたくない」に変換されてしまいー!
何度か嫌われました笑
いまだに遠慮という概念は、海外生活では通用しないと思っています。
自分の意思ははっきりする。
yesはyesだし、noはnoですね。
そして、
遠慮はしないこと、そして意思表示をすること。
・・・これは恋愛だけじゃなくても、海外で生活する上で一番大切だと思っています。
【国籍じゃなくて相手という人を好きになること】お国は違えど、彼は彼
付き合いたての時は、
「イタリア人だから~」とか、「日本人だから~」とか。文化の違いや習慣の違いに執着ししぎていました。
少しでも相手の言動に理解できないことがあるとインターネットで調べていました。
でも最近ではどんなに考え方が違っても、「彼」という人を理解しようとするようになりました。
根底にある考え方は、国民性からくるものかも知れない。
でもそこから派生されるものたちは、その人の個性だしその本質を尊重しよーかなーとある時を境に思いました。
いい意味でも悪い意味でもお互い影響を与え合っていると思います。
国際恋愛に関して、楽しいこと、つらいこと、イライラすることもたくさんあるけど、一緒に共有していい関係が築けるのかな、なんて思っています。
一緒にいてたのしい発見があるのは一番。
それで、わたしも成長させられている感じがします。
ここまで客観的に見れるようになるまでだいぶ時間がかかりましたが、今後ともお互いを尊重し合って行けたらいいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。