2月の頭に新規感染者が出たことによって、5日のロックダウンを強いられた西オーストラリア州。
外出時のマスクは必須。
公共交通機関を使用する際はマスクがないと乗車拒否など結構厳しい制限が課されています。
ロックダウン終了後も追加で9日間のマスク着用が義務付けられました。
そんな中、「マスク」というものに免疫力がないオーストラリア人はどうやって対処しているのでしょう。
夏真っ盛りはすぎたけど、まだまだ夏日なオーストラリアからマスクに対するちょっとした疑問、観察日記をつぶやいていきます。
【27度越え&日差し対策】サングラス+マスクという格好から見る表情の大切さ
日本にいるとあんまりしないサングラス。
こちらオーストラリアではほぼ必需品なくらい欠かせない存在。
日差しが強すぎるので、そのままだと目が開けられないくらい。
さてそこで問題になってくるのは、
サングラスとマスクの組み合わせ。
これを日本ですると明らかにあれー?って思ってしまいますが、こちらでは結構みんな普通。
はじめは私も抵抗があったけれど、かけてしまえば意外と違和感なくつけられました。
でもそこから見えてくるものもあって。
オーストラリアで生活をしていると特にですが、表情をつける重要性をすごく感じます。
フレンドリーなオーストラリア。
知らない人でも目があったらニコっと笑ったり、道ですれ違った人にはさりげなくアイコンタクト。
こんなことが普通です。
言葉ではない、こういう顔の表情をつけることで、相手への不信感を減らしているように感じます。とくに私の場合は英語もあまりまともに喋れないアジア人の見た目なので、余計に見えないコミュニケーションってすごく重要になって来るんじゃないかなって思っています。
ただ。マスク、そして加えてサングラスをしていると顔の表情はおろか、下手したらおでこしか見えないなんてこともあって。相手が笑ってるのかも見えない。
マスクをつけてウォーキングしていたある日のこと。
ある1軒の家の前を通りかかったんですが。
たまたま男性が庭に水を撒いていて、その水しぶきが私にかかったんですね。
私はイヤホンをしていたし、特に周りにも注意を払っていなかったので、びっくりして手で水を払う動作をしてしました。
私としては全く大したことなかったんですが、咄嗟に出てしまった動作。
そしてその後、男性がそこにいたことに気付きました。その男性は”Sorry..○×△○×△…“と言っていたんですが、イヤホンをしているので男性が言ったことがはっきり聞こえない。
マスクの下ではスマイルして”It’s okay”と言ったんですが、とっさで大きな声が出ておらず聞こえてない。
で、そのまま歩き過ぎ去ってしまいました。もちろんマスク越しだったので男性は私の表情は見えていないでしょう。
その後ウォーキングを続けながら、変な思いをさせていないだろうか、失礼に思わせていないだろうか、とかいろいろ考えてしまいました。
こんな時にマスクがなかったらな、と何度考えたことか。
こんな些細なことでもやっぱりマスクの不便さを感じます。
乗車拒否?!バスの運転手さんの対応はいかに・・・!
マスクが必須な公共交通機関。ちゃんと入り口にも「マスクがない場合は乗れないよ」と書いてある。
ある朝、私がバスで仕事に行くときに、ちょっと怪しい感じの女性が3人乗ってきました。
もちろんマスクなし。
運転手さんは「おい、マスクしないと乗れないぞ!」って何度も注意するんですが、女性たちはそんなの無視。ズンズン突き進みながら「マスクが売ってないから買えないのよ!!!」って叫び乗車してしまいました。
運転手さんも諦めて、その人の停留所まで乗せてあげていましたが、降りる際に運転手さんが「次はマスクなしだと乗れないよ!」というと「I KNOWWWW!!! ありがとう!!」と言って降りていきました。
こうやって諦めてしまう運転手さんがいる一方頑なにルールを守る運転手さんも。
またもやバスに乗っている時ですが、停留所にマスクをしていない2人組がいました。
バスは一時停車しますが、乗ろうとしている2人はマスクをする気配がない。
バスの運転手さんはドアを開けません。ただ駐車しているだけ。
しばらく待っていますが、マスクを出す気配もないし、ただドアが開くのを待っているだけ。
すると運転手さんはそのままバスを発車させてしまいました!!
乗客もその2人組もみんなびっくり!ここまでするのがオーストラリア。さすがにびっくりしたけど日本じゃ見ない光景でちょっと衝撃でした。
ヒゲがある人はどうする問題
日本で見ない光景がもう一つ。ヒゲとマスクの組み合わせ!
オーストラリアには結構髭がある男性が多く、しかも長い人だとゴムで結んだりしているくらい長い。そんな人はマスクから髭が出ていたりするんですね笑 なんとも異様な光景です。
私の彼もだいぶしっかりしたヒゲをもってるんですが、暑くないのか、と聞くとやはり蒸れるらしく、居心地が悪いよう。
ローカルのニュースにも「髭とどうやって向き合っていくか」が質問にあがっていました。
女性にはわからないこの悩み。日本にいると考えに至らない着眼点だと思いました。
【ユーモアがあるオージー】食事のときにマスクはどこにつける?
食事をするときは外してオーケーなマスク。先日カジュアルなレストランに行ったときのこと。
ふと目にした光景に目を疑いました。
マスクをおでこにつけてそのまま食べている人!
日本だと顎マスクをしていたりもうそのまま外して食べている人を見かけたりしますが、おでこにつける発想は初めて!笑 でも楽しそうに食べていたのでなんか見ていてほっこりしました笑
【意外と律儀なオージー】マッサージを受けるときマスクはどうする問題
さて、ロックダウン終了後、我々セラピストも営業再開しました。
そこで問題なのが、
マッサージを受けるときは、マスクをしないといけないのか?問題。
もちろん私たちセラピストはマスクは義務です。
ただ政府からの発表もあったように、美容師やフェイシャルなどトリートメントを受ける場合はマスクを外してもOKなんですね。
クライアントさんでもマスクしたまま受けようとしていて、外していいよと告げると、安心したようにThank you.と言われました。
驚いたことにこちらから言わないと結構つけたままベッドに寝てるクライアントさん多いんですね。意外とちゃんとルール守っててびっくりしました。
私は、昔日本でマッサージを受けていたとき花粉症がひどすぎてマスクをしたまま施術を受けたんですが、もう苦しくて。とてもじゃないけど無理でした笑
なので苦しさはよくわかります。苦しかったらリラックスできないから個人的にはとって欲しい派。まぁでも、感染対策ですからね。
マスクが習慣でない国でのマスク義務は意外と面白かった!
自分で布マスクを作る人も多くいたり、使い捨ては環境に良くないから布マスクを使おう!という声かけがあったり。
日本でマスクをして生活するより、いろーんな知らない発見やおもしろ場面に直面した14日間でした。
個人的にはマスクに慣れていると思っていたのですが、やはり夏ということもあって、息苦しさを感じたり、耳の後ろが痛くなってきたりとなんだかんだあまり心地よくない日々だったように思います。
早く普通の生活に戻れますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。